【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期のJR長崎本線 (鳥栖駅～肥前大浦駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.0万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -11.0％( -6.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 57 件(１年前(2022年)に比べて -52.9％( -64件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 17.9年から +60.0 ％増)。平均土地面積は 93.2 坪 (昨年 104.3 坪から -10.7 ％減)。平均建物面積は 55.4 坪 (昨年 40.1 坪から +38.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。鍋島駅、久保田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鍋島駅で昨年に比べ +78.2 ％、坪単価は 48.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(鍋島駅、久保田駅)は +54.5 ％(坪単価 +19.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(牛津駅、肥前麓駅)は -57.5 ％(坪単価 -24.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 36.8 分 → 2023年 29.0 分、-21.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.9 ％ → 2023年 3.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.9 ％ → 2023年 3.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 17.9 年 → 2023年 28.7 年、+60.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 19.3 ％ → 2023年 38.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 39.4 ％ → 2023年 22.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新鳥栖駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.6万円/坪(26.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +15.6％( +12.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった牛津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.1万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -89.0％( -25.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR長崎本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 鳥栖駅 | 64.4万/坪 (22.4年/132坪) | 63.8万/坪 (17.3年/78.8坪) | 81.6万/坪 (12.5年/69.0坪) |
| 新鳥栖駅 | 88.6万/坪 (0.8年/50.2坪) | 76.7万/坪 (12.9年/71.3坪) | 57.5万/坪 (13.3年/65.0坪) |
| 肥前麓駅 | 69.6万/坪 (51.8年/104坪) | 94.0万/坪 (0.8年/93.0坪) | - |
| 中原駅 | 47.0万/坪 (26.9年/114坪) | 50.7万/坪 (18.0年/74.4坪) | 48.7万/坪 (40.3年/75.0坪) |
| 吉野ケ里公園駅 | 57.9万/坪 (0.8年/60.5坪) | 56.7万/坪 (14.4年/62.6坪) | 67.3万/坪 (10.4年/102坪) |
| 神埼駅 | - | 51.7万/坪 (28.8年/174坪) | 25.5万/坪 (46.1年/84.7坪) |
| 伊賀屋駅 | - | - | 45.3万/坪 (15.3年/153坪) |
| 佐賀駅 | 44.3万/坪 (35.5年/90.2坪) | 59.8万/坪 (15.6年/93.8坪) | 57.9万/坪 (23.8年/119坪) |
| 鍋島駅 | 48.1万/坪 (29.8年/113坪) | 27.0万/坪 (41.8年/260坪) | - |
| 久保田駅 | 73.5万/坪 (0.8年/69.6坪) | 56.2万/坪 (21.1年/102坪) | 12.3万/坪 (57.8年/136坪) |
| 牛津駅 | 3.1万/坪 (46.8年/45.4坪) | 28.5万/坪 (40.3年/192坪) | 1.2万/坪 (45.8年/113坪) |
| 江北駅 | - | 56.2万/坪 (3.8年/68.6坪) | - |
| 肥前白石駅 | 7.9万/坪 (36.8年/37.8坪) | 7.2万/坪 (43.8年/121坪) | - |
| 肥前竜王駅 | - | 14.2万/坪 (36.1年/99.8坪) | 18.0万/坪 (36.8年/248坪) |
| 肥前鹿島駅 | 44.0万/坪 (7.8年/42.4坪) | 50.9万/坪 (21.8年/202坪) | 16.0万/坪 (36.2年/155坪) |
| 肥前浜駅 | - | 51.0万/坪 (22.8年/242坪) | - |
| 肥前七浦駅 | - | - | - |
| 肥前飯田駅 | - | - | - |
| 多良駅 | 7.2万/坪 (0年/145坪) | - | 13.0万/坪 (29.8年/95.3坪) |
| 肥前大浦駅 | - | 78.1万/坪 (41.8年/393坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鍋島駅 48.1 万/坪(昨年同期比 +78.2 ％)
鍋島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.1万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +78.2％( +21.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.8年(昨年 41.8年から -28.7 ％減)。平均土地面積は 113.4 坪 (昨年 260.2 坪から -56.4 ％減)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 148.2 坪から -66.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 41.8 年 → 2023年 29.8 年、-28.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.0 分 → 2023年 15.0 分、+87.5 ％と大きく増加)
久保田駅 73.5 万/坪(昨年同期比 +30.8 ％)
久保田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.5万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +30.8％( +17.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 21.1年から -96.4 ％減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 101.8 坪から -31.7 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 31.3 坪から -12.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 21.1 年 → 2023年 0.8 年、-96.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 35.3 分 → 2023年 16.0 分、-54.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 100.0 ％)
牛津駅 3.1 万/坪(昨年同期比 -89.0 ％)
牛津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.1万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -89.0％( -25.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.8年(昨年 40.3年から +16.1 ％増)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 192.1 坪から -76.4 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 50.7 坪から -46.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 40.3 年 → 2023年 46.8 年、+16.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
肥前麓駅 69.6 万/坪(昨年同期比 -25.9 ％)
肥前麓駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -25.9％( -24.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.8年(昨年 0.8年から +6773.5 ％増)。平均土地面積は 104.4 坪 (昨年 93.0 坪から +12.2 ％増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 28.7 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 16.0 分 → 2023年 10.0 分、-37.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.8 年 → 2023年 51.8 年、+6773.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示