【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期の近鉄けいはんな線 (長田駅~新石切駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.1万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +9.0%( +6.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 153 件(1年前(2022年)に比べて -11.6%( -20件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 26.2年から +14.2 %増)。平均土地面積は 58.5 坪 (昨年 62.5 坪から -6.3 %減)。平均建物面積は 57.9 坪 (昨年 56.9 坪から +1.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。長田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは荒本駅で昨年に比べ +136.9 %、坪単価は 120 万円/坪となった。
上位 1 駅(荒本駅)は +136.9 %(坪単価 +69.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(新石切駅)は -19.3 %(坪単価 -13.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.9 % → 2023年 7.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 26.2 年 → 2023年 29.9 年、+14.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 32.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 17.1 % → 2023年 12.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった荒本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +136.9%( +69.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2022年)に比べて -15.8%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新石切駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.1万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -19.3%( -13.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 64 件(1年前(2022年)に比べて -17.9%( -14件/坪)と不調に推移しています。)。
近鉄けいはんな線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
長田駅 | 98.1万/坪 (29.4年/86.0坪) | 73.1万/坪 (30.2年/62.2坪) | 73.0万/坪 (32.4年/63.7坪) |
荒本駅 | 120万/坪 (30.9年/79.8坪) | 50.8万/坪 (34.1年/62.3坪) | 86.3万/坪 (22.1年/102坪) |
吉田駅 | 79.1万/坪 (26.9年/64.3坪) | 68.2万/坪 (24.1年/57.0坪) | 67.2万/坪 (23.3年/50.3坪) |
新石切駅 | 55.1万/坪 (34.6年/37.5坪) | 68.3万/坪 (25.6年/61.5坪) | 59.2万/坪 (28.4年/43.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
荒本駅 120.4 万/坪(昨年同期比 +136.9 %)
荒本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +136.9%( +69.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2022年)に比べて -15.8%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 34.1年から -9.4 %減)。平均土地面積は 79.8 坪 (昨年 62.3 坪から +28.1 %増)。平均建物面積は 58.3 坪 (昨年 42.9 坪から +35.9 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 76.5 % → 2023年 53.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.5 % → 2023年 12.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.6 % → 2023年 23.1 %)
新石切駅 55.1 万/坪(昨年同期比 -19.3 %)
新石切駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.1万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -19.3%( -13.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 64 件(1年前(2022年)に比べて -17.9%( -14件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 34.6年(昨年 25.6年から +34.8 %増)。平均土地面積は 37.5 坪 (昨年 61.5 坪から -39.0 %減)。平均建物面積は 36.1 坪 (昨年 62.2 坪から -42.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.2 % → 2023年 11.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.6 年 → 2023年 34.6 年、+34.8 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.7 % → 2023年 46.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 21.6 % → 2023年 10.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示