【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期のJR大和路線 (河内堅上駅～JR難波駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.7万円/坪(22.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -3.1％( -2.4万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 384 件(１年前(2022年)に比べて -1.0％( -4件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 26.1年から +9.0 ％増)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 41.4 坪から -18.9 ％減)。平均建物面積は 42.3 坪 (昨年 44.1 坪から -4.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。JR難波駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはJR難波駅で昨年に比べ +38.3 ％、坪単価は 434 万円/坪となった。
上位 2 駅(JR難波駅、久宝寺駅)は +24.3 ％(坪単価 +64.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新今宮駅、高井田駅)は -35.9 ％(坪単価 -58.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.3 ％ → 2023年 12.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.0 ％ → 2023年 31.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.2 ％ → 2023年 34.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 23.5 ％ → 2023年 17.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったJR難波駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 434万円/坪(131万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +38.3％( +120.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった志紀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.9万円/坪(19.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +2.4％( +1.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 39 件(１年前(2022年)に比べて +34.5％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR大和路線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 河内堅上駅 | - | 24.8万/坪 (31.0年/185坪) | 13.5万/坪 (34.4年/26.5坪) |
| 高井田駅 | 73.1万/坪 (29.3年/36.7坪) | 83.3万/坪 (23.6年/41.3坪) | 68.0万/坪 (25.1年/43.9坪) |
| 柏原駅 | 65.2万/坪 (24.4年/41.5坪) | 61.3万/坪 (29.0年/57.5坪) | 53.3万/坪 (31.7年/45.9坪) |
| 志紀駅 | 64.9万/坪 (31.8年/28.0坪) | 63.3万/坪 (30.4年/48.4坪) | 58.8万/坪 (29.1年/32.6坪) |
| 八尾駅 | 69.2万/坪 (30.2年/33.9坪) | 74.8万/坪 (31.9年/35.3坪) | 72.4万/坪 (24.1年/39.3坪) |
| 久宝寺駅 | 88.1万/坪 (25.2年/36.5坪) | 79.9万/坪 (28.8年/46.7坪) | 84.4万/坪 (19.6年/26.9坪) |
| 加美駅 | 75.1万/坪 (36.2年/31.9坪) | 71.3万/坪 (22.0年/28.0坪) | 59.4万/坪 (22.6年/38.6坪) |
| 平野駅 | 85.2万/坪 (24.1年/29.4坪) | 88.4万/坪 (19.9年/37.3坪) | 85.2万/坪 (22.1年/35.0坪) |
| 東部市場前駅 | 70.3万/坪 (29.4年/26.7坪) | 76.8万/坪 (23.2年/31.1坪) | 75.6万/坪 (22.2年/26.9坪) |
| 天王寺駅 | 95.6万/坪 (37.1年/32.9坪) | 97.4万/坪 (42.4年/102坪) | 192万/坪 (31.1年/22.7坪) |
| 新今宮駅 | 72.1万/坪 (26.8年/15.1坪) | 179万/坪 (2.0年/52.9坪) | 92.8万/坪 (1.8年/26.5坪) |
| 今宮駅 | 87.7万/坪 (24.8年/53.6坪) | 98.1万/坪 (17.1年/98.3坪) | 74.1万/坪 (24.5年/47.9坪) |
| JR難波駅 | 434万/坪 (44.8年/293坪) | 314万/坪 (52.9年/29.5坪) | 127万/坪 (38.2年/55.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
JR難波駅 434.2 万/坪(昨年同期比 +38.3 ％)
JR難波駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 434万円/坪(131万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +38.3％( +120.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.8年(昨年 52.9年から -15.4 ％減)。平均土地面積は 293.4 坪 (昨年 29.5 坪から +894.9 ％増)。平均建物面積は 202.7 坪 (昨年 28.7 坪から +605.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 52.9 年 → 2023年 44.8 年、-15.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 7.5 分 → 2023年 3.0 分、-60.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
久宝寺駅 88.1 万/坪(昨年同期比 +10.4 ％)
久宝寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.1万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +10.4％( +8.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2022年)に比べて +7.4％( +2件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 28.8年から -12.7 ％減)。平均土地面積は 36.5 坪 (昨年 46.7 坪から -21.8 ％減)。平均建物面積は 37.0 坪 (昨年 33.2 坪から +11.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 28.8 年 → 2023年 25.2 年、-12.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 26.1 ％ → 2023年 19.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 34.8 ％ → 2023年 30.8 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 21.7 ％ → 2023年 19.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 7.4 ％ → 2023年 3.4 ％)
新今宮駅 72.1 万/坪(昨年同期比 -59.7 ％)
新今宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.1万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -59.7％( -106.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.8年(昨年 2.0年から +1238.5 ％増)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 52.9 坪から -71.4 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 217.8 坪から -84.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 2.0 年 → 2023年 26.8 年、+1238.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 2.0 分 → 2023年 10.0 分、+400.0 ％と大きく増加)
高井田駅 73.1 万/坪(昨年同期比 -12.2 ％)
高井田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.1万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -12.2％( -10.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2022年)に比べて +36.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.3年(昨年 23.6年から +24.2 ％増)。平均土地面積は 36.7 坪 (昨年 41.3 坪から -11.0 ％減)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 33.7 坪から +23.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.0 ％ → 2023年 17.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 23.6 年 → 2023年 29.3 年、+24.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 21.7 ％ → 2023年 31.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.4 ％ → 2023年 9.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示