物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2022年第2四半期
2022年4月6月

この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです

記事監修:竹内 英二
【監修者】

不動産鑑定士

竹内 英二 (監修者)

不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2022年4月〜6月期の近鉄名古屋線 (米野駅近鉄弥富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.2万円/坪(25.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +5.1%( +4.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 34 件(1年前(2021年)に比べて -35.8%( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 16.8年(昨年 11.7年から +43.9 %増)。平均土地面積は 55.1 坪 (昨年 75.0 坪から -26.5 %減)。平均建物面積は 40.4 坪 (昨年 48.9 坪から -17.4 %減)。

近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。近鉄弥富駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは近鉄弥富駅で昨年に比べ +15.1 %、坪単価は 73.9 万円/坪となった。

上位 2 駅(近鉄弥富駅烏森駅)は +10.1 %(坪単価 +7.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(佐古木駅近鉄蟹江駅)は -27.7 %(坪単価 -14.9 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 18.8 分 → 2022年 12.6 分、-33.0 %と大きく減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.0 % → 2022年 23.5 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2021年 11.7 年 → 2022年 16.8 年、+43.9 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.3 % → 2022年 27.3 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 61.5 % → 2022年 45.5 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった烏森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +5.0%( +6.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。

鉄道路線中、最低値の駅となった佐古木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.6万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -33.1%( -12.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。

近鉄名古屋線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
近鉄名古屋線現状(2022)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
米野駅-67.1万/坪
(0年/93.8坪)
121万/坪
(0.25年/18.2坪)
黄金駅111万/坪
(12.8年/58.6坪)
129万/坪
(0.9年/35.3坪)
65.5万/坪
(14.3年/37.1坪)
烏森駅124万/坪
(7.0年/35.5坪)
118万/坪
(5.5年/35.9坪)
93.6万/坪
(12.3年/66.6坪)
近鉄八田駅---
伏屋駅74.3万/坪
(15.6年/42.9坪)
83.6万/坪
(5.6年/53.2坪)
83.3万/坪
(2.5年/41.0坪)
戸田駅91.7万/坪
(15.0年/57.1坪)
91.9万/坪
(7.3年/49.4坪)
82.6万/坪
(2.3年/36.3坪)
近鉄蟹江駅59.6万/坪
(27.6年/43.9坪)
76.7万/坪
(25.8年/79.8坪)
102万/坪
(11.0年/71.4坪)
富吉駅49.6万/坪
(56.3年/69.6坪)
56.8万/坪
(25.8年/169坪)
60.3万/坪
(15.8年/246坪)
佐古木駅25.6万/坪
(44.3年/39.3坪)
38.3万/坪
(29.9年/95.3坪)
-
近鉄弥富駅73.9万/坪
(13.5年/80.4坪)
64.2万/坪
(13.1年/135坪)
90.9万/坪
(3.8年/163坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

近鉄弥富駅73.9 万/坪(昨年同期比 +15.1 %)

近鉄弥富駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.9万円/坪(22.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +15.1%( +9.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 13.5年(昨年 13.1年から +2.8 %増)。平均土地面積は 80.4 坪 (昨年 135.4 坪から -40.6 %減)。平均建物面積は 44.1 坪 (昨年 45.2 坪から -2.5 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 22.6 分 → 2022年 17.1 分、-24.3 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 37.5 %)

烏森駅124.1 万/坪(昨年同期比 +5.0 %)

烏森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +5.0%( +6.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 7.0年(昨年 5.5年から +27.2 %増)。平均土地面積は 35.5 坪 (昨年 35.9 坪から -1.1 %減)。平均建物面積は 38.9 坪 (昨年 38.9 坪から +0.0 %減)。

価格上昇要因

  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 75.0 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2021年 5.5 年 → 2022年 7.0 年、+27.2 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.2 分 → 2022年 7.2 分、+70.6 %と大きく増加)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 % → 2022年 75.0 %)

佐古木駅25.6 万/坪(昨年同期比 -33.1 %)

佐古木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.6万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -33.1%( -12.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 44.3年(昨年 29.9年から +47.9 %増)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 95.3 坪から -58.7 %減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 59.0 坪から -59.0 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 41.8 分 → 2022年 10.0 分、-76.1 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2021年 29.9 年 → 2022年 44.3 年、+47.9 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)

近鉄蟹江駅59.6 万/坪(昨年同期比 -22.3 %)

近鉄蟹江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.6万円/坪(18.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -22.3%( -17.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 27.6年(昨年 25.8年から +7.1 %増)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 79.8 坪から -45.0 %減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 35.9 坪から -10.2 %減)。

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.8 分 → 2022年 16.0 分、+106.5 %と大きく増加)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 33.3 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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