【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期の大阪谷町線 (大日駅～八尾南駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +11.9％( +11.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 152 件(１年前(2022年)に比べて +1.3％( +2件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 28.0年から +3.9 ％増)。平均土地面積は 36.2 坪 (昨年 31.4 坪から +15.5 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 54.8 坪から -0.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。千林大宮駅、中崎町駅、谷町六丁目駅、文の里駅、喜連瓜破駅、八尾南駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは天満橋駅で昨年に比べ +581.6 ％、坪単価は 780 万円/坪となった。
上位 2 駅(天満橋駅、野江内代駅)は +518.8 ％(坪単価 +469.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(四天王寺前夕陽ケ丘駅、田辺駅)は -57.8 ％(坪単価 -114.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.9 ％ → 2023年 32.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.0 ％ → 2023年 23.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 26.8 ％ → 2023年 35.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 18.9 ％ → 2023年 16.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天満橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 780万円/坪(236万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +581.6％( +665.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八尾南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.9万円/坪(14.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +38.9％( +13.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 大阪谷町線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大日駅 | 68.7万/坪 (30.4年/28.2坪) | 62.1万/坪 (34.1年/26.2坪) | 51.5万/坪 (33.5年/29.5坪) |
| 守口駅 | 86.3万/坪 (16.3年/27.5坪) | 82.7万/坪 (15.2年/24.6坪) | 93.0万/坪 (15.7年/33.4坪) |
| 太子橋今市駅 | 94.5万/坪 (32.5年/28.6坪) | 79.5万/坪 (23.5年/22.7坪) | 108万/坪 (11.7年/32.1坪) |
| 千林大宮駅 | 82.9万/坪 (34.1年/20.9坪) | 66.5万/坪 (34.9年/39.3坪) | 69.4万/坪 (34.5年/21.4坪) |
| 関目高殿駅 | 100万/坪 (62.5年/17.4坪) | 147万/坪 (40.5年/34.0坪) | 124万/坪 (-0.50年/21.9坪) |
| 野江内代駅 | 333万/坪 (35.9年/87.7坪) | 59.8万/坪 (45.5年/15.1坪) | 101万/坪 (20.8年/52.9坪) |
| 都島駅 | 111万/坪 (50.2年/127坪) | 109万/坪 (33.3年/29.7坪) | 105万/坪 (0.5年/24.2坪) |
| 天神橋筋六丁目駅 | 106万/坪 (21.2年/15.5坪) | 139万/坪 (36.8年/27.8坪) | 126万/坪 (31.7年/47.8坪) |
| 中崎町駅 | 167万/坪 (9.5年/16.6坪) | 96.5万/坪 (28.5年/52.9坪) | 135万/坪 (60.5年/182坪) |
| 東梅田駅 | - | 256万/坪 (11.5年/19.7坪) | 225万/坪 (52.5年/27.2坪) |
| 南森町駅 | 235万/坪 (13.0年/23.4坪) | 310万/坪 (47.5年/20.7坪) | 75.6万/坪 (36.5年/210坪) |
| 天満橋駅 | 780万/坪 (43.5年/36.3坪) | 114万/坪 (33.5年/63.5坪) | 102万/坪 (26.5年/69.6坪) |
| 谷町四丁目駅 | 139万/坪 (27.5年/30.3坪) | 201万/坪 (38.3年/53.3坪) | 166万/坪 (11.2年/51.9坪) |
| 谷町六丁目駅 | 194万/坪 (14.2年/33.1坪) | 140万/坪 (28.5年/13.6坪) | 156万/坪 (0年/15.9坪) |
| 谷町九丁目駅 | 122万/坪 (37.5年/133坪) | - | 211万/坪 (46.0年/39.3坪) |
| 四天王寺前夕陽ケ丘駅 | 63.0万/坪 (37.5年/15.1坪) | 231万/坪 (3.5年/43.1坪) | 113万/坪 (38.5年/19.7坪) |
| 天王寺駅 | 123万/坪 (30.0年/46.1坪) | - | - |
| 阿倍野駅 | 86.4万/坪 (25.9年/23.1坪) | 118万/坪 (13.5年/80.2坪) | 68.1万/坪 (35.9年/15.6坪) |
| 文の里駅 | 135万/坪 (16.5年/21.2坪) | 82.2万/坪 (-0.50年/19.7坪) | 161万/坪 (29.5年/41.4坪) |
| 田辺駅 | 80.4万/坪 (29.9年/35.8坪) | 141万/坪 (11.5年/46.9坪) | 99.5万/坪 (38.5年/47.9坪) |
| 駒川中野駅 | 105万/坪 (40.3年/38.1坪) | 137万/坪 (22.0年/23.4坪) | 114万/坪 (14.1年/31.6坪) |
| 平野駅 | 70.8万/坪 (26.4年/38.5坪) | 88.6万/坪 (22.5年/34.1坪) | 90.6万/坪 (23.2年/42.4坪) |
| 喜連瓜破駅 | 86.1万/坪 (23.0年/40.9坪) | 59.6万/坪 (25.9年/23.4坪) | 70.4万/坪 (26.3年/31.2坪) |
| 出戸駅 | 56.8万/坪 (33.2年/15.1坪) | 69.2万/坪 (16.2年/15.5坪) | 55.3万/坪 (37.6年/83.7坪) |
| 長原駅 | 58.5万/坪 (26.7年/26.9坪) | 54.8万/坪 (28.7年/19.1坪) | 98.7万/坪 (14.1年/69.1坪) |
| 八尾南駅 | 46.9万/坪 (37.8年/48.0坪) | 33.8万/坪 (37.3年/47.6坪) | 64.6万/坪 (19.0年/59.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天満橋駅 780.0 万/坪(昨年同期比 +581.6 ％)
天満橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 780万円/坪(236万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +581.6％( +665.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 43.5年(昨年 33.5年から +29.8 ％増)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 63.5 坪から -42.9 ％減)。平均建物面積は 148.2 坪 (昨年 393.3 坪から -62.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 33.5 年 → 2023年 43.5 年、+29.8 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
野江内代駅 332.6 万/坪(昨年同期比 +456.0 ％)
野江内代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 333万円/坪(101万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +456.0％( +272.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.9年(昨年 45.5年から -21.2 ％減)。平均土地面積は 87.7 坪 (昨年 15.1 坪から +480.0 ％増)。平均建物面積は 66.9 坪 (昨年 31.8 坪から +110.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 45.5 年 → 2023年 35.9 年、-21.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.0 分 → 2023年 7.2 分、-27.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
四天王寺前夕陽ケ丘駅 63.0 万/坪(昨年同期比 -72.7 ％)
四天王寺前夕陽ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.0万円/坪(19.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -72.7％( -167.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.5年(昨年 3.5年から +970.6 ％増)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 43.1 坪から -64.9 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 134.6 坪から -76.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 3.5 年 → 2023年 37.5 年、+970.6 ％と大きく増加)
田辺駅 80.4 万/坪(昨年同期比 -43.0 ％)
田辺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.4万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -43.0％( -60.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.9年(昨年 11.5年から +159.4 ％増)。平均土地面積は 35.8 坪 (昨年 46.9 坪から -23.7 ％減)。平均建物面積は 99.3 坪 (昨年 121.0 坪から -17.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 4.0 分 → 2023年 3.3 分、-16.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 11.5 年 → 2023年 29.9 年、+159.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示