【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜12月期の南海本線 (難波駅～みさき公園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +2.8％( +0.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 583 件(１年前(2022年)に比べて -4.7％( -29件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 28.0年から +6.6 ％増)。平均専有面積は 67.6 ㎡ (昨年 66.8 ㎡から +1.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 19 駅。ほとんどの駅において下落した。住吉大社駅、貝塚駅、井原里駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは井原里駅で昨年に比べ +55.8 ％、単価は 15.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(井原里駅、住吉大社駅)は +52.7 ％(単価 +7.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新今宮駅、二色浜駅)は -41.9 ％(単価 -12.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 21.9 ％ → 2023年 23.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 62.1 ％ → 2023年 60.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 15.1 ％ → 2023年 21.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 12.9 ％ → 2023年 10.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった難波駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +6.5％( +5.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2022年)に比べて +94.1％( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鳥取ノ荘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +8.2％( +0.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 南海本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 難波駅 | 82.4万/㎡ (12.4年/40.2㎡) | 77.4万/㎡ (12.2年/32.4㎡) | 71.7万/㎡ (12.6年/50.0㎡) |
| 新今宮駅 | 23.8万/㎡ (42.3年/40.0㎡) | 42.6万/㎡ (19.9年/28.8㎡) | 25.4万/㎡ (31.0年/38.3㎡) |
| 天下茶屋駅 | 39.9万/㎡ (25.9年/57.5㎡) | 37.6万/㎡ (25.9年/61.0㎡) | 33.9万/㎡ (25.6年/62.1㎡) |
| 岸里玉出駅 | 30.1万/㎡ (28.6年/63.4㎡) | 33.8万/㎡ (26.5年/66.1㎡) | 29.9万/㎡ (28.8年/67.9㎡) |
| 粉浜駅 | 30.4万/㎡ (34.4年/71.4㎡) | 25.7万/㎡ (36.7年/62.9㎡) | 28.2万/㎡ (32.4年/60.7㎡) |
| 住吉大社駅 | 27.7万/㎡ (37.0年/54.0㎡) | 18.5万/㎡ (39.4年/63.0㎡) | 24.1万/㎡ (36.6年/59.3㎡) |
| 住ノ江駅 | 30.1万/㎡ (24.9年/74.7㎡) | 32.2万/㎡ (26.0年/65.9㎡) | 25.6万/㎡ (32.6年/66.4㎡) |
| 七道駅 | 25.6万/㎡ (29.9年/70.7㎡) | 25.1万/㎡ (32.0年/67.1㎡) | 24.3万/㎡ (27.8年/68.6㎡) |
| 堺駅 | 29.7万/㎡ (30.0年/64.2㎡) | 28.9万/㎡ (28.0年/61.2㎡) | 27.8万/㎡ (26.6年/59.8㎡) |
| 湊駅 | 17.1万/㎡ (37.8年/61.4㎡) | 18.6万/㎡ (35.2年/69.0㎡) | 19.1万/㎡ (32.7年/70.5㎡) |
| 石津川駅 | 16.7万/㎡ (35.5年/71.4㎡) | 19.9万/㎡ (31.3年/68.8㎡) | 16.5万/㎡ (31.9年/69.5㎡) |
| 諏訪ノ森駅 | 15.0万/㎡ (39.5年/60.9㎡) | 15.3万/㎡ (36.8年/60.0㎡) | 18.1万/㎡ (31.6年/64.2㎡) |
| 浜寺公園駅 | 19.6万/㎡ (36.0年/68.0㎡) | 25.5万/㎡ (27.4年/68.3㎡) | 18.9万/㎡ (36.0年/56.2㎡) |
| 羽衣駅 | 21.8万/㎡ (34.1年/74.8㎡) | 29.7万/㎡ (25.3年/75.2㎡) | 24.3万/㎡ (27.1年/70.7㎡) |
| 高石駅 | 23.7万/㎡ (32.9年/74.3㎡) | 26.7万/㎡ (27.3年/79.4㎡) | 25.0万/㎡ (25.2年/72.1㎡) |
| 北助松駅 | 16.4万/㎡ (32.8年/75.0㎡) | 17.6万/㎡ (31.3年/74.4㎡) | 18.3万/㎡ (29.5年/74.2㎡) |
| 松ノ浜駅 | 5.5万/㎡ (37.2年/72.5㎡) | 8.4万/㎡ (37.2年/67.5㎡) | 13.3万/㎡ (30.4年/62.5㎡) |
| 泉大津駅 | 25.0万/㎡ (25.4年/71.4㎡) | 23.8万/㎡ (24.7年/71.6㎡) | 22.5万/㎡ (24.7年/70.3㎡) |
| 忠岡駅 | 16.6万/㎡ (29.8年/63.3㎡) | 14.1万/㎡ (31.4年/71.7㎡) | 16.1万/㎡ (29.3年/65.0㎡) |
| 春木駅 | 18.7万/㎡ (33.0年/62.5㎡) | 20.7万/㎡ (25.3年/67.8㎡) | 24.3万/㎡ (19.6年/71.5㎡) |
| 和泉大宮駅 | 12.9万/㎡ (36.3年/70.0㎡) | 12.8万/㎡ (36.0年/54.7㎡) | 13.0万/㎡ (35.0年/67.6㎡) |
| 岸和田駅 | 21.7万/㎡ (25.6年/76.7㎡) | 24.2万/㎡ (23.1年/71.8㎡) | 24.9万/㎡ (21.5年/79.4㎡) |
| 蛸地蔵駅 | 12.0万/㎡ (34.2年/66.2㎡) | 16.3万/㎡ (30.1年/65.8㎡) | 15.0万/㎡ (32.4年/60.5㎡) |
| 貝塚駅 | 15.3万/㎡ (30.9年/78.0㎡) | 12.8万/㎡ (31.0年/81.2㎡) | 12.3万/㎡ (28.6年/82.4㎡) |
| 二色浜駅 | 9.2万/㎡ (36.6年/57.1㎡) | 15.2万/㎡ (31.1年/63.0㎡) | 12.4万/㎡ (27.8年/65.8㎡) |
| 鶴原駅 | 12.9万/㎡ (24.0年/75.0㎡) | - | 12.6万/㎡ (22.6年/75.0㎡) |
| 井原里駅 | 15.9万/㎡ (37.5年/68.6㎡) | 10.2万/㎡ (40.8年/70.0㎡) | 10.4万/㎡ (37.1年/69.0㎡) |
| 泉佐野駅 | 27.1万/㎡ (25.2年/91.7㎡) | 29.2万/㎡ (20.4年/98.8㎡) | 26.8万/㎡ (20.9年/73.5㎡) |
| 羽倉崎駅 | 14.5万/㎡ (33.6年/64.0㎡) | 15.6万/㎡ (30.8年/71.5㎡) | 17.5万/㎡ (31.8年/67.9㎡) |
| 吉見ノ里駅 | - | 10.0万/㎡ (26.3年/65.0㎡) | - |
| 岡田浦駅 | - | - | - |
| 樽井駅 | 9.8万/㎡ (31.1年/70.5㎡) | 9.2万/㎡ (29.8年/68.1㎡) | 11.4万/㎡ (28.6年/70.6㎡) |
| 尾崎駅 | 14.6万/㎡ (31.5年/75.0㎡) | 14.8万/㎡ (31.0年/66.8㎡) | 8.9万/㎡ (35.3年/64.0㎡) |
| 鳥取ノ荘駅 | 4.8万/㎡ (50.3年/55.0㎡) | 4.5万/㎡ (49.5年/65.0㎡) | 7.1万/㎡ (41.7年/53.6㎡) |
| 淡輪駅 | 14.2万/㎡ (33.1年/53.3㎡) | 13.5万/㎡ (31.9年/57.2㎡) | 10.1万/㎡ (30.7年/54.2㎡) |
| みさき公園駅 | 10.2万/㎡ (27.8年/65.0㎡) | 12.2万/㎡ (26.5年/65.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
井原里駅 15.9 万/㎡(昨年同期比 +55.8 ％)
井原里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +55.8％( +5.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +40.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.5年(昨年 40.8年から -8.2 ％減)。平均専有面積は 68.6 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -2.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 80.0 ％ → 2023年 71.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 4.8 分 → 2023年 6.3 分、+31.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 80.0 ％ → 2023年 57.1 ％)
住吉大社駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 +49.6 ％)
住吉大社駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +49.6％( +9.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 25 件(１年前(2022年)に比べて +150.0％( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 39.4年から -6.1 ％減)。平均専有面積は 54.0 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から -14.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 8.6 分 → 2023年 7.4 分、-14.4 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 48.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 16.0 ％)
新今宮駅 23.8 万/㎡(昨年同期比 -44.2 ％)
新今宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -44.2％( -18.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -87.5％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.3年(昨年 19.9年から +112.2 ％増)。平均専有面積は 40.0 ㎡ (昨年 28.8 ㎡から +39.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 2.2 分 → 2023年 1.0 分、-55.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 75.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 19.9 年 → 2023年 42.3 年、+112.2 ％と大きく増加)
二色浜駅 9.2 万/㎡(昨年同期比 -39.5 ％)
二色浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -39.5％( -6.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +40.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.6年(昨年 31.1年から +17.5 ％増)。平均専有面積は 57.1 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から -9.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 80.0 ％ → 2023年 57.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 31.1 年 → 2023年 36.6 年、+17.5 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 10.4 分 → 2023年 11.9 分、+14.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 42.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示