【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期のJR阪和線 (天王寺駅～東羽衣駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.3万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -2.4％( -1.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 198 件(１年前(2022年)に比べて -28.0％( -77件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 27.4年から +2.3 ％増)。平均土地面積は 38.5 坪 (昨年 46.7 坪から -17.5 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 38.7 坪から -17.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。長居駅、三国ケ丘駅、百舌鳥駅、津久野駅、富木駅、信太山駅、下松駅、東貝塚駅、長滝駅、和泉鳥取駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新家駅で昨年に比べ +175.0 ％、坪単価は 54.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(新家駅、津久野駅)は +121.7 ％(坪単価 +36.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(浅香駅、北信太駅)は -61.7 ％(坪単価 -42.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.9 ％ → 2023年 19.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.7 ％ → 2023年 10.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.6 ％ → 2023年 29.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 2.0 ％ → 2023年 0.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鶴ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +2.0％( +3.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北信太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.7万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -58.1％( -25.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR阪和線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 天王寺駅 | - | 97.4万/坪 (42.4年/102坪) | - |
| 美章園駅 | 96.1万/坪 (18.2年/19.1坪) | 116万/坪 (8.8年/22.7坪) | - |
| 南田辺駅 | 78.7万/坪 (28.8年/15.1坪) | 80.0万/坪 (34.8年/29.5坪) | 93.9万/坪 (11.3年/23.2坪) |
| 鶴ケ丘駅 | 170万/坪 (20.8年/35.5坪) | 166万/坪 (4.4年/20.0坪) | 94.6万/坪 (24.1年/21.8坪) |
| 長居駅 | 140万/坪 (14.3年/24.2坪) | 109万/坪 (33.6年/45.8坪) | 107万/坪 (18.6年/39.9坪) |
| 我孫子町駅 | 35.6万/坪 (29.8年/52.9坪) | - | 141万/坪 (-0.25年/40.8坪) |
| 杉本町駅 | 52.5万/坪 (36.8年/14.2坪) | 100万/坪 (18.4年/17.6坪) | 83.8万/坪 (22.6年/42.2坪) |
| 浅香駅 | 31.3万/坪 (43.8年/13.2坪) | 90.1万/坪 (25.0年/37.5坪) | 90.4万/坪 (26.3年/42.7坪) |
| 堺市駅 | 84.4万/坪 (27.8年/22.1坪) | 106万/坪 (25.0年/37.9坪) | 70.4万/坪 (26.5年/14.7坪) |
| 三国ケ丘駅 | 136万/坪 (36.0年/45.7坪) | 81.3万/坪 (34.1年/25.3坪) | 57.0万/坪 (42.8年/22.9坪) |
| 百舌鳥駅 | 147万/坪 (0.8年/27.2坪) | 118万/坪 (6.1年/36.3坪) | 48.5万/坪 (42.7年/49.6坪) |
| 上野芝駅 | 79.8万/坪 (27.5年/38.9坪) | 71.7万/坪 (28.1年/65.6坪) | 58.2万/坪 (32.0年/28.7坪) |
| 津久野駅 | 92.4万/坪 (22.9年/38.7坪) | 54.8万/坪 (34.1年/25.0坪) | 58.7万/坪 (32.0年/32.4坪) |
| 鳳駅 | 68.4万/坪 (29.4年/23.9坪) | 80.5万/坪 (26.1年/52.6坪) | 57.5万/坪 (33.8年/70.8坪) |
| 富木駅 | 66.2万/坪 (27.8年/26.2坪) | 55.0万/坪 (30.2年/28.1坪) | 46.2万/坪 (28.9年/79.2坪) |
| 北信太駅 | 18.7万/坪 (51.1年/17.1坪) | 44.5万/坪 (25.3年/28.0坪) | 59.6万/坪 (30.2年/41.1坪) |
| 信太山駅 | 59.3万/坪 (23.2年/26.9坪) | 40.2万/坪 (32.1年/65.0坪) | 56.8万/坪 (30.1年/59.5坪) |
| 和泉府中駅 | 60.6万/坪 (21.6年/33.1坪) | 52.1万/坪 (32.6年/54.6坪) | 48.7万/坪 (30.3年/35.3坪) |
| 久米田駅 | 41.8万/坪 (37.1年/41.1坪) | 92.9万/坪 (26.3年/50.9坪) | 47.3万/坪 (28.4年/41.5坪) |
| 下松駅 | 68.8万/坪 (15.8年/55.5坪) | 55.7万/坪 (22.6年/35.0坪) | 78.2万/坪 (13.0年/60.7坪) |
| 東岸和田駅 | 51.5万/坪 (23.3年/44.1坪) | 57.4万/坪 (26.7年/41.1坪) | 71.4万/坪 (19.0年/39.8坪) |
| 東貝塚駅 | 47.4万/坪 (24.0年/32.4坪) | 38.8万/坪 (44.3年/50.4坪) | 60.8万/坪 (17.2年/39.0坪) |
| 和泉橋本駅 | 23.0万/坪 (49.5年/56.3坪) | 41.5万/坪 (25.8年/63.5坪) | 44.4万/坪 (35.8年/43.4坪) |
| 東佐野駅 | 34.0万/坪 (38.9年/57.7坪) | 35.4万/坪 (33.1年/42.4坪) | 40.7万/坪 (9.8年/34.8坪) |
| 熊取駅 | 46.3万/坪 (28.6年/62.1坪) | 40.3万/坪 (26.6年/55.0坪) | 53.4万/坪 (20.4年/50.0坪) |
| 日根野駅 | 62.4万/坪 (20.8年/76.4坪) | 84.0万/坪 (10.3年/49.0坪) | 72.1万/坪 (10.5年/50.9坪) |
| 長滝駅 | 47.4万/坪 (31.4年/84.2坪) | 30.5万/坪 (14.3年/54.5坪) | 28.8万/坪 (32.3年/159坪) |
| 新家駅 | 54.9万/坪 (31.3年/51.0坪) | 20.0万/坪 (40.8年/55.4坪) | 19.6万/坪 (36.8年/41.2坪) |
| 和泉砂川駅 | 28.3万/坪 (32.4年/45.4坪) | 35.5万/坪 (28.8年/46.5坪) | 37.1万/坪 (26.6年/41.1坪) |
| 和泉鳥取駅 | 48.1万/坪 (22.6年/54.5坪) | 36.8万/坪 (29.2年/53.1坪) | - |
| 山中渓駅 | - | - | 17.8万/坪 (44.8年/37.8坪) |
| 東羽衣駅 | 116万/坪 (9.8年/18.2坪) | - | 73.5万/坪 (16.8年/34.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新家駅 54.9 万/坪(昨年同期比 +175.0 ％)
新家駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.9万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +175.0％( +35.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 40.8年から -23.3 ％減)。平均土地面積は 51.0 坪 (昨年 55.4 坪から -7.8 ％減)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 32.4 坪から +15.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 40.8 年 → 2023年 31.3 年、-23.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
津久野駅 92.4 万/坪(昨年同期比 +68.5 ％)
津久野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.4万円/坪(27.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +68.5％( +37.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2022年)に比べて +20.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 34.1年から -32.9 ％減)。平均土地面積は 38.7 坪 (昨年 25.0 坪から +54.6 ％増)。平均建物面積は 28.1 坪 (昨年 23.0 坪から +22.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 34.1 年 → 2023年 22.9 年、-32.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.3 ％ → 2023年 40.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 14.8 分 → 2023年 17.8 分、+20.6 ％と大きく増加)
浅香駅 31.3 万/坪(昨年同期比 -65.3 ％)
浅香駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.3万円/坪(9.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -65.3％( -58.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.8年(昨年 25.0年から +75.3 ％増)。平均土地面積は 13.2 坪 (昨年 37.5 坪から -64.7 ％減)。平均建物面積は 20.4 坪 (昨年 46.0 坪から -55.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.0 年 → 2023年 43.8 年、+75.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 6.8 分 → 2023年 9.5 分、+39.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 ％ → 2023年 75.0 ％)
北信太駅 18.7 万/坪(昨年同期比 -58.1 ％)
北信太駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.7万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -58.1％( -25.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.1年(昨年 25.3年から +102.3 ％増)。平均土地面積は 17.1 坪 (昨年 28.0 坪から -38.7 ％減)。平均建物面積は 17.6 坪 (昨年 27.5 坪から -35.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 14.2 分 → 2023年 11.0 分、-22.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.3 年 → 2023年 51.1 年、+102.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示